こんにちは!仕込んでいたwet実験を始められて嬉しいdrywettyです。今回は企業研究職における英語の必要性と私が博士課程のときにどうやって英語力を身につけたか紹介します。
ちなみに私の英語力は以下の通りです。
- TOEIC800点前後
- 受けた時によってブレあり。
- 日常会話可
- 海外研究者との飲み会では積極的に絡みます。
- 自分の専門分野はディスカッション可
- 他分野になると用語についていけないことも。
- 英語で資料作成可
- 特に苦なく作れます。
英語を常に話したり書いているわけではありませんが、必要な時には難なく英語で対応できる自信はあります。しかし博士に入る前は、院試や就活、研究用に勉強している程度でほとんど話すことはできませんでした。博士課程に入ってから本格的に勉強を始めてなんとかここまでのレベルになりましたので、私が効果的だったと感じた勉強法について紹介します。
企業研究職で英語力は必須
まず、企業研究職で入社時にどの程度のスキルが必要か私見を紹介します。一言でまとめると「自分の専門分野について学会や会議で海外研究者と議論しながら情報を収集でき、その情報を英語でまとめて社内に報告できるレベル」が入社時に最低限必要だと思います。博士出身だと当然英語で論文を書けることも求められると思いますが、そこまで得意じゃない人もいるので最低限のラインを決めてみました。企業においては論文を書く能力よりも英語で情報収集や交渉をする能力の方が重宝されると思います。
効果的だった英語リスニング・スピーキング勉強法
実際に私が行った勉強法は以下のとおりです。効果的だったと感じた順に並んでいます。
- オンライン英会話
- 英会話イベント
- TED
- Podcast
- 英語字幕の海外ドラマ
- TOEIC勉強
- 英会話パーティー(?)
ランキングしていますが、実際には① ≒ ② > ③ ≒ ④ > ⑤ ≒ ⑥ >> ⑦ くらいなイメージです。これらについて具体的に説明していきます。たくさん挙げましたがこれらをバリバリやっていたわけではありません。博士課程では研究活動がメインなので、私の場合、研究の時間が平日9時〜0時、土曜午前はバイトだったため、基本的に平日の朝7〜8時、土日の午後に主に英語の勉強をしていました。そのため、すごく時間をかけていた訳ではないので、仕事をしながらなど続けられる範囲でできる内容だと思います。
オンライン英会話
私が最も効果があったと感じたのはオンライン英会話です。オンライン英会話を週2〜3回、3年近く続けていたおかげで、英語で会話をすることに恐怖感はほとんどなくなりました。自分が話している英語が海外の人に通じるという経験の積み重ねが気持ちの成長につながったと思います。私が経験した中でオススメなオンライン英会話の会社はレアジョブとQQイングリッシュです。それぞれ良かった点などは別の記事で詳しく説明しようと思いますが、レアジョブでは雑談→英語記事の音読→記事について自分の意見を述べたり簡単な質問に答える、という繰り返しを多く行っていました。講師による良し悪しはありますので、自分に合った講師を見つけることがコツだと思います。私としては表現の間違いをちゃんと指摘してくれる講師の人と続けられたのが勉強になりました。
QQイングリッシュでは、英語に対して日本語で考えるまもなく英語で答える訓練ができるカランメソッドを続けていました。カランメソッドのおかげで英語に対して英語ですぐに答えられるようになったと思います。
英会話イベント
ざっくりしていて申し訳ありませんが、日本人同士で集まって英会話を行うイベントに月1程度で参加したことが、2番目に効果的だったと思う勉強法です。Vital Englishやトースタークラブといったイベントです。オンライン英会話だけでは直接面と向かって英語で喋る度胸が足りないのでは、と心配になり参加しました。また、海外の人と話すよりも日本人と英語で話す方が気恥ずかしさを感じる質だったため、あえて日本人と多く英語で話す機会を作ることにしました。この勉強法は思った以上に効果的で、人がたくさんいる中で英語で話す良い訓練になりました。失敗してもお互い様の精神でどんどん英会話のトライアンドエラーを試すことができ、英会話への恐怖心がなくなったと思います。イベント後の飲み会にも参加して他業種の方たちとの交流もでき、プログラミングについて相談できる人とのつながりもできたため、ネットワーキングも目的の一つとなっていました。
TED
3番目に効果的だったのは、TEDのプレゼンを英語字幕で見ながら自分でもシャドーイングをしてみることです。上述した2つの勉強法では、プレゼンに関する英語力が不足していると思い、医学や生物学系のTEDを習慣的に観て勉強するようにしていました。正直、今思えばTEDのプレゼンの方法は学会などには向いていないのですが、様々なパターンのプレゼンを見ることによって、間の取り方や視線などプレゼンの中で使われるテクニックの引き出しが増え勉強になったと思います。
PodCast
4番目に良かったと感じたのは、ベタですが研究系のPodCastを英語で聞くことです。大学院の時はジョギングをしながら、現在は通勤しながら聴いています。ずっと英語を聞き続けることにより耳や頭が英語に慣れてきます。最近はNature Pod CastとIllumina Pod Castをよく聴いています。他にもおすすめのチャンネルがあるので別の機会に紹介しようと思います。また、 PodCast以外にもAudibleもおすすめです。月額1500円で日本語版では2000円以上する海外のビジネス書などの数時間に及ぶオーディオブックが手に入るので金銭的余裕がある人はおすすめです!
海外ドラマ
5番目は博士時代に心の癒しにもなっていた海外ドラマです。こちらも PodCastと同じく英語に耳を慣らしておこうと思い、週末は研究室から早めに帰ってHuluを日本語字幕と英語字幕で観ていました。今となってはNetflixやYoutubeでも当たり前になっていますが英語字幕が選べるサブスクリプション動画サービスは英語の勉強にもってこいだと思います。私が観ていたのはブレイキングバッドとビッグバンセオリーです。ビッグバンセオリーは大学院に進んだすべての人におすすめです!
TOEIC勉強
かなり低めのランクになってしまったのがTOEICの勉強です。就活で必要なのでTOEICの勉強自体はしていましたが、実際の英語力に役に立っているのかは疑問なので低めにしました。今でもTOEICのスコアを更新するために、受験する2週間前から過去問を解いてTOEIC慣れしたうえで受験しています。日頃英語に慣れておけばTOEIC用のテクニックを短時間に練習して臨めば800点はいけると思います。900点取れたことがない人に言われてもあまり説得力ないかもしれませんが、勉強に使っている本も紹介しておきます。
英会話パーティー(?)
最後に、博士1年の時に一度行ってあまり役に立ちそうにないと思い、二度と行かなかった英会話パーティー(英会話バー?)を紹介します。恵比寿のどこかとしか覚えていないのですが、海外の人と直接話す練習がしたいと思い、日本人と外国人の交流パーティーみたいなイベントに参加しました。はじめに気づくべきだったのですが、出会いを求めて参加している人が多く、典型的な理系男子だった私はパーリーピーポーなノリに乗り切れることができませんでした。その場のノリに合わない同士で仲良くなった日本人の女の子がいたのですが、「トイレに行ったらヒゲの人と日本人の女性が2人で入ってた!」と驚きながら教えてくれて、場違い感に耐えきれずその場を後にしました…。海外の人との出会いを求めるのにはおすすめかもしれません!
最後に
長くなりましたが私が博士時代にスピーキングとリスニングを鍛えるために行っていた勉強法をざっくりと紹介しました。それぞれの方法で合う合わないがあると思いますので、学生の早いうちに色々と経験しておくことをおすすめします!コスパが高かったのはやはりオンライン英会話と日本人同士の英会話イベントですね。それでは、皆さん体調に気をつけて楽しい研究ライフを!