博士学生の疲れない就職活動のススメ

こんにちは!実験できるようになって仕事に集中しすぎなdrywettyです。ブログそっちのけで実験・解析している間に製薬の博士就活シーズンが終わってしまいました。最近の就活はどんどん時期が早くなっていますね。シーズンは過ぎてしまいましたが、今回は私が就職活動中意識した「疲れない就職活動」について紹介します。

私の考える疲れない就職活動は、「エントリーする企業は10社以内」「指導教官には早めに相談しておく」「自分も選ぶ側であることを意識」がキーワードです。(私が修士、博士で経験した就活に基づいた意見なので、合わない方もいると思います。)

エントリーする企業は10社以内

学生の平均エントリー数はご存知ですか?調べてみると大体平均20社と出てくると思います。私が初めて就活をしたときからこの傾向は変わっていません。一方で、博士で就活をすると20社も受けている余裕はないと思います。私は修士の時に、博士に進む計画でしたが、いずれは民間を目指すので就活を経験しようと思い10社程度受けました。その10社ですらエントリーシートの形式やwebテストの種類も異なっておりそれぞれの対策が必要になり研究とのバランスが難しかったです。

また、自分の知識や技術が十分活かせそうな企業を20社も挙げていくことはできるでしょうか?10社目以降は無理やり関連づけたような企業が出てきて、本当に行きたいと考えられる企業ではなくなってくるのではないのでしょうか。自分が企業に行って何をしたいか考えて、希望に合った企業を挙げていくと10社というのも多いかもしれません。しっかり自己分析、企業分析をして研究とメリハリをつけながら疲れない程度に就活をして本業の研究をなるべく疎かにしないことが大事だと思います。

指導教官には早めに相談しておく

まず真っ先に伝えておかなければならないのは、大体の企業は最終面接に指導教官の推薦書を求めてきます。そのため、黙って就活していると推薦書を書いてもらう時に困ることになりますので注意してください。また、当然なのですが就職活動には時間が取られますので、研究の進捗に全く影響を与えないことは非常に難しいです。さらに研究室でポスドクになることを求められていたりすると、「就活します」というと指導教官に怒られるのでは、と考えている人もいるのではないでしょうか?私の場合、元々博士で研究室に入るときに「民間を考えています。」と伝えてあったので理解はあったのですが、やはりどこまで研究に影響するのかというのを指導教官はかなり気にされていました。そのため、就活が始まる時点で、自分がどういった計画で就活をする予定で、どの程度研究に影響するかを相談しておきました。そのおかげで、就活自体についても気軽に相談することができ、大きなプレッシャーはなく就活をすることができました。内定も複数の企業からもらえたのですが、最終的な行き先についても指導教官にその企業の関係者やイメージについて教えてもらったことで決めることができたと思います。

自分も選ぶ側であることを意識する

博士まで進んでいると、自分が自信のある技術であったり、研究観をある程度持っていると思います(ない場合は自己分析で把握しておくことが大切です。)。企業で働く際に、自分の技術を生かせるか、自分の研究観に合うかどうかということは働きがいに関わってきます。そのため、少し言い過ぎかもしれませんが、面接ではこちらも試験をしているという意識を持つことが大事だと思います。自分は最初はそのように考えていませんでしたが、面接で研究を説明する際に、明らかに面接官に響いているかと響いていないかわかり、響いていない会社は自分の技術を十分生かせないだろうと感じました。就活で落ちてしまった時に「縁がない」とよく言いますが、その年に会社が求めている技術や人材は異なるので、ダメだった時は「本当に縁がなかった」と思い引きずらないことで疲れずに就活ができると思います。また、私の場合は縁がなかったらアカデミアで研究を続けようと覚悟していたのも、気楽に就活ができたと思います。

まとめ

以上、私の考える疲れない就職活動として、「エントリーする企業は10社以内」「指導教官には早めに相談しておく」「自分も選ぶ側であることを意識」という3点を紹介させていただきました。就活は限られた回数しかありませんので、どの程度力を入れていいかわからず疲れてしまう人も多いと思いますが、先輩の経験や他の就活ブログなど参考にすればある程度感覚は掴めるのではないでしょうか。このブログも博士の就活生に少しでも役に立てば嬉しいです。それでは、皆さん楽しい研究ライフを!

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